畑では炭素循環農法の考えを取り入れています。
プランターでやってみたら無事に育ち、この考えは合っていると感じたからです。
そのやり方を知りたいとお問い合わせいただいたので、私がやっている炭素循環農法のプランター栽培についてご紹介してみたいと思います!
はじめに…
炭素循環農法とプランター栽培
炭素循環農法とは、ブラジルの林幸美さんという方が提唱した農法です。
農薬や肥料を使わずに、炭素率が40以上の高炭素資材をすき込んで糸状菌優位の畑にして育てる方法です。
HP(炭素循環農法 百姓もどきの有機農法講座)にとても詳しくまとめられていますので、炭素循環農法について知りたい方はHPをご覧ください。
そしてここに書いてある方法は、林さんのHPを私なりに解釈してプランターで再現してみたやり方であることをご了承下さい。
林さんのHPでは特にプランター栽培については書いていなかったように思います。(見落としていたらすみません。)
それから、葉物野菜(ベビーリーフ・小松菜)は成功していますが、それ以外の実もの野菜、根もの野菜はプランター栽培ではやったことがありません。
育苗も同じようにしていますが、ナス科などは「ぼかし肥」を少量必要だと感じていたり、私の中ではまだ確立していない感じです。
プランター栽培で炭素循環農法~やり方について~
1.プランターに無肥料の培養土または畑の土を入れる
プランターの土は、無肥料の培養土か畑の土を使用します。
無肥料の培養土は、「銀の土」や「オーロラ培養土」という培養土を購入して何度も繰り返し使用しています。(楽天で購入しています)
畑の土を使用する場合は、雑草のタネが入ってしまうので注意が必要です。ベビーリーフ栽培の場合などは、雑草がたくさん紛れて大変でした。
水はけが悪いようでしたら、バーミキュライト、もみ殻や燻炭などで調整してもいいと思います。
今回は、無肥料の培養土を使用しました。
2.上半分くらいに炭素資材(落ち葉、枯れ草など)を混ぜる
使用する炭素資材は炭素率が40以上のものを使用します。落ち葉や枯れ草が分解が早いので短期で栽培するにはおすすめです。
プランターが小さければ炭素資材は全体に混ぜます。
今回は落ち葉と、プランターを軽くしたかったのでもみ殻を使用しました。
3.「はんぺん」を入れる
「はんぺん」を入れるのは、土着菌を入れるためです。
特に購入したばかりの培養土の場合は、菌がいないかもしれないと思って入れています。
畑の土を利用する場合はいらないかもしれません。
4.種をまく
先に土をしっかり湿らせてから種をまくのがおすすめ。
今回も、ベビーリーフの種をまきました。
プランターで炭素循環農法~ベビーリーフ成長の様子~
上記のベビーリーフ成長の様子です。
種まき
種をまいたのは4月7日。
適当にばらまきしました。
発芽
4月11日に発芽。(もっと前に発芽していたかも?)
落ち葉が大きかったようで、落ち葉に隠れて発芽した芽が徒長してしまいました。大きい落ち葉は取り除いたり細かくしました。
間引き
4月18日。
中心が混んでいるようだったので間引きました。
中には雑草のようなものもありました。落ち葉に種が混ざっていたのかもしれません。
本葉が出てくる
4月22日。
小さな本葉が出てきました。
本葉が成長
4月26日の様子。
本葉が一気に成長してきました。収穫までもう少し。
初収穫♪
初収穫は5月1日。
ちょっと早かったかもですが、ルッコラが特に元気で水菜などが陰に隠れて成長できなそうだったので収穫しました。
あと2、3回は収穫が楽しめるのではないかなと思います。
まとめ
今回のベビーリーフ栽培では、以下のものを使用しました。
炭素資材については、ベビーリーフ栽培でしたらもみ殻を使用せずに落ち葉だけでも育つようでした。
ちなみに、同じ落ち葉が原料でも微生物に分解されたあとの炭素率の低い腐葉土では育ちません。←何度かやったことがあります。
炭素循環農法について、まだまだ挑戦途中で畑では苦戦したりもしています。
でも農薬や肥料も使わずに、美味しい野菜が収穫できたときは嬉しいです。
ぜひ皆さんも挑戦してみて下さい。