5月から念願の農地を借りることができ、最初に栽培した夏野菜!
失敗しました…
畑を借りて有機(農薬・化学肥料不使用)での一作目の難しさ、失敗の原因について考えてみました。
炭素循環農法に挑戦
畑では、炭素循環農法の考えをメインに取り入れることにしました。
炭素循環農法を取り入れることにした理由
今まで有機での栽培を続けてきて、野菜がうまく育てられた経験・失敗した経験と炭素循環農法の原理は合致していると感じたからです。
有機で栽培するプロ農家でも実践していることを何度か聞いたことがあるし、実際に見学にいったことがあります。
試しにプランター栽培で試してみたら、虫も来ないし無施肥で美味しく育てることができました。
しかし畑では初挑戦です。
今回借りた畑は水はけがとても良いなど炭素循環農法を実践するには好条件だと思ったのですが、天候・環境などさまざま影響してくる畑では実際にどうなるのか。
うまくいけばいいけれど、最初だから失敗する可能性ももちろん考えていました。
炭素循環農法とは
炭素循環農法とは、ブラジルの林幸美さんという方が提唱した農法です。
その方法については、HP(炭素循環農法 百姓もどきの有機農法講座)にとても詳しくまとめられています。
重要なのは「糸状菌優位の畑にすること」です。「畑で微生物を飼う」というイメージ。
そのために、主には以下のようなことに気をつけています。
※高炭素資材は、落ち葉・枯草・竹チップを使用しています。堆肥のような気もしますが、炭素循環農法として使用する目的は「微生物のエサ」であり肥料という認識ではないようです。
失敗とその原因
結果として、1作目は失敗しました。
画像の中央にあるのは、失敗したズッキーニの現在です。春に定植したけどぜんぜん育たなくて早々に諦めてしまいました。かわいそうに。ごめんなさい。
成長が遅く、明らかに養分不足とみられる症状でした。
原因は、すき込む炭素資材の量が少なすぎたことでした。
炭素循環農法では、すき込む炭素資材の量は1反あたり1トン~3トンだそうです。
しばらく栽培されていなかった農地ですし、土壌分析の結果からもチッソやリン酸はあるし育つのではと思っていました。
足りなければ後から足せますが、過剰に投与したものはあとから減らすことが難しいという理由もあり、少量の炭素資材しか投入しませんでした。
でも圧倒的に足りなかったようです。
改善した現在の様子
2作目のズッキーニの様子です。
炭素資材をすき込み、それでも足りないようなので途中からも追加ですき込みました。
無農薬にも関わらず、葉も形もとても美しいです!
失敗したズッキーニと同じ畝で育てているので、その原因は明らかでした。
同じく生育が悪くカメムシ被害に遭っていたナスですが、炭素資材追加投入でだんだん成長するにつれてカメムシもいなくなり、梅雨が明けたらとてもきれいな実をつけました。
でもまだ全体的に資材は足りない様子。本当は最初に必要量を投入すべきですが、いまいち量がわからず。無駄に労力を使っています。
他にも感じる一作目の難しさ
他にも一作目は難しいなと思うことがあります。
失敗してももうちょっとうまくリカバリーできるかと思ったのですが、思った通りにはいきませんでした。
畑は水はけがかなり良く、大雨が降った次の日でも水がまったくたまっていないことにびっくりしています。ということは、今後の雨が降らなかったらどうなるのか。
ちょっと高畝にし過ぎかなとか考えながら、今後注意が必要かもしれません。
一方、草の管理・優先順位をどうしたらいいのかということでも悩みましたし、今後も課題になってくることだと思います。
生育も悪く虫の被害も多かったです。薬は使わないし生育も悪いことからただ諦めるしかできませんでしたが、今後どうなるのか。
必要に応じて対策が必要ならしようと思います。
まとめ
最初から失敗してやる気も失いかけましたが、得られたことも大きかったです。
今回、うまく育たないのを見かねたらしく、いろいろな方がアドバイスしてくれました。私が有機でやりたいということも尊重してくれて、とても有りがたいことでした。
おかげで諦めずに改善することができました。
そういえば先日お会いした農家の方には、「初めのころの失敗はすごく重要」と教えていただきました。
次はうまくいくような気になっていますが、思い通りにいかないのが農業。そこも面白さの一つだと思います。