土壌分析を申し込み、結果が届きました。
初めて借りる予定の農地は、どんな感じの土壌なのか?結果がわかるまで、ちょっとドキドキしました。
2年前に参加した無肥料栽培セミナーでは、一番初めに土壌分析をして、その結果も踏まえて畑を改善していく内容でした。
その体験で、土壌分析の必要性やメリットを感じたので、農地を借りることができたら必ずしようと思っていたのです!
土壌分析の必要性やメリット
①勘に頼らない!施肥設計の参考に
今回は特に、初めて借りる農地です。
2年ほど使用していないそうなのですが、それ以前はどのような肥料を入れていたのか、今どのような状態なのか、まったくわかりません。
土壌分析することで、具体的に数値化された現状を知り、施肥設計など今後の参考にすることができます。
ベテラン農家であれば、蓄積された経験からの鋭い勘を持っている場合もあるかもしれませんが、私のような初心者は勘には頼らない方がよさそうです。
②育てる作物の参考に
リンが過剰の場合は実もの野菜を植えるなど、育てる作物の参考になります。
逆に作付け予定の作物に足りない要素があれば、改善の必要性があるかどうかがわかります。
③虫害の目安(硝酸態窒素の影響)
窒素が多い土壌は、植物が窒素を吸収しすぎてアブラムシなどの虫が来る原因になるということをよく聞きます。特に硝酸態窒素はエグミの原因にもなりますし、取りすぎは健康にもよくありません。
農薬を使用しないで安全で味の良い野菜を育てたいと思うので、気になるところです。
④改善結果を数値化できる
1年に一回など、定期的に土壌診断することにより、思った通りに改善されたのかどうか数値化することができます。
みらい蔵さんに依頼してみた
土壌分析は、みらい蔵さんにお願いしました。
申し込みしたのは、科学分析だけ。5000円̟+税。以前より値上げしたみたいです。
初めてでしたが、HPで申し込みなどして、やり取りはとてもスムーズでした。
土を採取して必要事項を記入し郵送するだけですし、採取する注意点もメールに添付してありわかりやすかったです。
サンプルが到着して10日~2週間で結果がわかるそうですが、もっと早く届きました。
結果と判断
届いた結果部分を切り取ったものがこちらになります。
過不足がわかりやすく表示されています。バランスは良くない感じです。
pH
土壌の酸度を示すpHは、アルカリ寄りのようです。
窒素
窒素は適当という判定に一安心です。
でも、虫が来なくてエグミの少ない野菜を目指して今後はもっと減らしたいと思います。植物性の肥料を最小限に使用していこうと思うので、自然とそうなるのではないかなと予想しています。
石灰とリンが多い
石灰がかなり多いです。
酸性に傾きやすい土壌の酸度を整えるため、一般的には作物を植え付ける時に毎回石灰をまくことが多いです。その石灰が多く残っているのかなと初めは思いました。
しかし石灰をまくときは、「苦土石灰」をまくことが多いのに、苦土は少ないのです。
実はセミナーで使用した畑の土壌分析の結果と似ているということに気付きました。
石灰とリンが多い場合は、鶏糞を使用していた可能性が高いと教わりました。鶏糞はリンが豊富ですが、鶏のエサにはカルシウム(=石灰)が含まれるので石灰値も上がるのだそう。
苦土とカリが少ない
苦土(マグネシウム)やカリ成分が少ないです。 これもセミナーの畑と同じ傾向でした。
植物性のもので補う場合は、草木灰(アルカリに傾くので注意)や雑草堆肥などで補うことができます。
まとめ
土壌分析の結果、セミナーの畑の分析結果ととても似ていました。こういう畑は多いと言っていたように思います。
土質はちょっと違うのですが、その畑が改善していく様子も見ているので少し安心です。セミナー受けといて、良かったですー。
とはいえ、実際にやってみなければわかりません。
土壌分析は毎年して、振り返りたいなと思います。